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ひとり白虎

  • author: ルン
  • 2019.07.18 Thursday

今回ご紹介する本は、
新選組は登場しませんが、同じ幕末や
明治時代のお話です。



ひとり白虎 会津から長州へ
(集英社文庫(日本)) [ 植松 三十里 ]



新選組のスポンサーというべき会津藩。
その会津藩が矢面に立たされた会津戦争の中で、
有名な話の一つに、白虎隊のお話があります。


白虎隊は16歳から17歳までの
会津の少年兵たち。歳を偽り、
13歳で入隊した少年もいたようです。
その白虎隊の中の、士中2番隊の一部が、
飯盛山で自刃した少年たちです。


その飯盛山の少年たちの20人の内、
唯一生還した少年が、
今回の物語の主人公である
飯沼貞吉でした。


飯盛山で生き残った少年がいた
という話は、結構知られていますよね。
でも飯森山後の彼の話は、あまり知られていません。


通信使になったという話は聞かれますが、
蘇生した直後から通信使になるまでの間というのは、
あまり話にはなっていません。


実は彼はとても数奇な時を
過ごしていたのです。
そんな彼のことが描かれているのが、
この本「ひとり白虎」なのでした。


飯沼貞吉は飯盛山で、
息子を探しに来たという婦人に
助けられたのです。


その夫人は
飯森山の状況を見て、それはもう
大層驚きますが、その中で
まだ命のある貞吉を見つけ助け出したのです。


その後もいろいろな人に助けられ、
なんとか一命をとり止めた貞吉。


その後、新政府軍に捕らわれますが、
そこでの生活は、飯沼貞吉にとっては
生きにくいものでした。


なぜなら彼は、会津藩家老の
西郷頼母を叔父に持つ人だったからです。
その頼母の妻千重子は、貞吉の父の妹でもありました。


会津戦争で、西郷家の婦女子は皆、
屋敷内で自刃していたのです。


また家老の山川家とも親戚で、
大蔵(浩)や健次郎、
大山捨松、山川二葉らとは
従兄弟どうしでもありました。


そんな親戚たちを持つ貞吉にとって、
周りの人たちの視線は冷たく、
なにかといじめられていたのです。


そんな貞吉を、楢崎頼三という人物が
自分の故郷に連れて帰ります。でも、
彼の故郷は長州。
楢崎頼三は、長州の人だったのです。


楢崎は自身の自宅で
貞吉を生活させたのでした。
(これは本当にあった話です)


自分の仲間の運命と自身の人生を変えた
長州人達の住む場所で、飯沼貞吉は
何を思い生活していくのでしょうか?


この続きが気になった方は、
どうぞ本を読んでみて下さいね。


ひとり白虎 会津から長州へ
(集英社文庫(日本)) [ 植松 三十里 ]




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星のとりで

  • author: ルン
  • 2019.05.27 Monday


現在、隔月連載していて面白いと思った
新選組の漫画を、ご紹介しますね。



星のとりで -箱館新戦記- (1-3巻 最新刊) 全巻セット
碧也ぴんく/ 新書館


「星のとりで」と言って、なにを連想しますか?
やはり新選組の土方歳三ファンなら、
箱館の五稜郭ですよね。


そうなんです。こちらは箱館戦争のお話なんですよ。
土方歳三が主人公の3部作構成の漫画です。
現在は3巻まで発売されています。


作者のお話では、
1巻目は市村鉄之助や田村銀四郎ら、
土方附属の少年隊士たちの目線で、
描かれているそうです。


2巻では、箱館政権樹立後の
土方側近の隊士たちが語り部で
描かれているみたいです。


そして3巻以降が土方本人目線での
お話になるようです。


私が気に入ったところは、まず
表紙の絵がとてもカッコ良いところですね。
特に1巻の表紙の土方さんは
凛々しいお顔なんですよ


その1巻は、市村鉄之助が登場しています。
新選組にやって来たところから始まり、
でもすぐに会津から転戦して仙台に向かう
場面変わります。


少年隊士達、鉄之助や田村銀之助らが
そこかしこに登場しています。
またそれに伴って、箱館新選組のメンバー達、
例えば、蟻通勘吾さんや山野八十八さんらも
しっかり描かれているのが嬉しいです。


まあ、八十八さんに至っては
イメージとは全くかけ離れていますけど。
それはそれで良しとしましょう^^;
土方さんラブの島田魁さんの姿も、
なかなか楽しいです。


そして2巻では三好胖さんが描かれます。
そうです。唐津藩の御曹司なのに
箱館新選組のメンバーになった方。


彼について、ここまで細かく
描かれていることって、なかったと思います。
そんな彼を見ることができるのも良かったですね。


他にも春日左衛門さんや
星恂太郎さんの出番も多いです。
2巻の番外編には細谷十太夫さんと
星恂太郎さんの話も載っているので、
箱館戦争に興味のある方に是非読んで欲しいですね。


そして3巻では、待ちに待った伊庭八郎さんが
登場です。私は彼が好きなので、その登場を
今か今かと待ち望んでおりました。
これで中島三郎助さんが登場すれば、
言うことなしです。(三郎助さんも好き)


こんな風に、箱館戦争が丁寧に、
しかも、登場人物がそれぞれ魅力的に
描かれているのが、この本の特徴です。
まだ読んでいないのならば、是非読んでみて下さいね。


あっ、そうそう。
沖田総司が好きな方は、箱館戦争には
彼は登場していないので、がっかりかもしれません。


でもこの漫画には、彼が登場するのですよ〜。
といっても本編にはさすがに登場できませんが、
末巻の「箱館軍メンバーの紹介」や、
「箱館戦争についての解説」で登場します。


彼は箱館戦争の頃には、この世にいないので、
頭に天使のわっかを付けて登場しています。
そんな彼を見るのも楽しいですよ。


どうぞ興味があったら、
「星のとりで」を読んでみて下さいね



星のとりで -箱館新戦記- (1-3巻 最新刊) 全巻セット
碧也ぴんく/: 新書館

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疾風迅雷

  • author: ルン
  • 2019.04.19 Friday

だいぶ前に読んだ漫画です。
本棚を整理していたら出てきたので、
チョッとご紹介しますね。



疾風迅雷 (全5巻)/送料無料/ 【中古】 全巻セット
もりやまつる/小学館
ビックコミックス


2002年1月〜2003年4月頃に
コミックスで登場した漫画です。

一巻 驚天動地  
二巻 暗中模索
三巻 瞠目結舌
四巻 実践躬行
五巻 士魂永世



以上の五巻で構成されています。
新選組のメンバーが現代にやって来て大暴れ
という感じのお話ですよ。


もう少し詳しくお話しますと、暗雲立ち込める日、
新選組が池田屋で長州の浪士達と遭遇していた時に、
窓の近くにいた浪士に雷があたり、その衝撃で
新選組の近藤勇、土方歳三、沖田総司、原田左之助の
四人が現代に飛ばされてしまうのです。


「新選組のお話」とはいっても、史実らしいところは
「池田屋で新選組が浪士達と遭遇する」という場面くらいで、
池田屋に最初に突入する新選組メンバーも、
池田屋突入人員が上記の四人しかいないっていうのも違いますし、
その後の舞台は現代なので、全くのフィクションですよ。


さて、現代の京都に飛ばされてしまった
近藤勇、土方歳三、沖田総司、原田左之助の四人。
それまでいた池田屋から、全く違う風景に戸惑いますが、
ちょうど遭遇した爆破事件の犯人の一人らしき人物を見つけ、
「町を守れ」とばかりに犯人たちのいるらしい
テレビ局に向かいます。


現代の警察がかけつける前に
犯人達を処罰してしまった彼らを、
今度は警察が犯人と断定して、
捕まえようと躍起になります。


その場からは、なんとか逃げ出せた4人は、
情報を得ようと京の町を彷徨います。
屯所のあった壬生などを目の当たりにして
驚く4人。


そして東京にやって来た頃、
またもや警察に追われ、とうとう
麻酔銃で撃たれてしまうのでした。


実は警察の上層部には、ある思惑がありました。
荒れた社会によって凶悪な犯罪者が増えている日本に、
新選組4人の特殊治安部隊を設けて
対応させようというものでした。


その計画にのったふりをして、
厳しい部隊の訓練を受ける4人。
労咳(結核)に侵されていた沖田総司も
現代医学のおかげで完治します。


しかし官房長官の話を聞いて、
そのやり方に納得のいかない彼らは、
その場から辞し、
再び現代の都会へと繰り出すのです。


そんな彼らを長官が
そのままにするはずはありません。
この世の中に存在しない彼らを、
今度は抹殺しようと動きます。


彼らの運命はどうなるのでしょうか?
4人は江戸時代に帰ることができるのか?
古本屋で見かけた時に、確認してみて下さいね。



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ビックコミックス

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新選組沖田総司 外伝

  • author: ルン
  • 2019.03.05 Tuesday

女性かと見紛う沖田総司が登場する
漫画を紹介しますね。



【中古】新選組沖田総司 外伝 (全2巻セット・以下続巻) 影山光
【全巻セット・2/13ADD】

壬生の夢


2002年の9月と12月に刊行した
沖田総司が主人公の漫画です。表紙を見て下さい。
まるで宝塚歌劇団の男役のような姿でしょ
最初、見たときビックリしてしまいましたよ。
どうしても男に見えませんでしたからね。


こんな感じの総司さんなので、
話的には通常の新選組史なんですが、
「おや?」って思うところも多々ありました。
(あっ、この時点で通常じゃないか…^^;)


例えば池田屋騒動の前、
情報収集の為に、総司も変装して探るのです。
しかも自ら乞食に化けて。総司さんに探索は
似合わない感じなんですが、けっこう喜々として
行っているようにも感じます。


また、九条兼忠という公卿に目をつけられて
命を狙われたり、仲間になれと言い寄られたり、
散々な目にあう総司さんです。


恋のほうでは、
土方さんの好きな女性を好きになったり、
初めての島原通いをしたり…とか。
ねっ、今までにない総司さんでしょ。


そして最も驚くべきことは、こちらの総司さん、
千駄ヶ谷で死なないのです。(これには、びっくり!)
土方さんについて行くとばかりに、
自ら髪を切り、彼がいる箱館に向かうのです。


土方さんが死ぬときにも、傍らには総司さんがいます。
しかも歳三の死後にも、総司は生きている
という風にも感じられて…
なんとも不思議な感覚です。


「沖田総司を描きたかったから漫画家になった」
と語る作者の示す通り、今までとは違う
一風変わった総司さんが見られる作品になっています。
どうぞ古本屋さんで見かけたら読んでみて下さいね


とは言うものの…
「本当は土方さんの方が、好きなんじゃありません?」
と作者さんに聞いてみたい、ルンちゃんなのでした。
あとがき見た時ね、そんな感じを受けたのもので…^^;



【中古】新選組沖田総司 外伝 (全2巻セット・以下続巻) 影山光
【全巻セット・2/13ADD】

壬生の夢

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幕末風雲録 誠

  • author: ルン
  • 2019.02.26 Tuesday

テレビドラマなどでは、
坂本龍馬や土方歳三らが同じ場面で、
(仲良く?)歩いていたり、話していたりすると
「そんなこと絶対ない!」なんて、やけに
反論する人がいますよね。フィクションなのに…


でも漫画の世界では、
そんなことは日常茶飯事でした。
ほら、ここにも、そんなお話が登場していますよ



【中古】幕末風雲録 誠 (1-5巻) 全巻セット コンディション(良い)
伊織鷹治(いおり たかはる)/講談社


この漫画の主人公は、土方歳三です。


「幼少時代に家に植えた竹が
天を突く勢いで育てば、その家の男子は
強い侍になる」という武州の言い伝えを信じ、
歳三が幼い頃に植えた竹。


彼の竹は、正に
天を貫く勢いで育っていました。
それを仰ぐ、歳三。


彼はいつか武士になる日の為に、
道場破りをしながら、剣の修行をしているのでした。
そんな彼に、某藩の 
「辻斬りを退治した者には、侍として召しかかえる」
という話がころがりこんできます。


「この話に、武州中の男が乗ってくるはずだ」
義兄の佐藤彦五郎が、そう話すのを聞き、
「先にあの男を退治しておこう」と
歳三がやって来たのが、
近藤勇や沖田総司がいる道場でした。


そこで歳三は、自分と互角に争う男、
近藤勇の存在を知ります。
しかもその道場の庭には、天を貫く勢いの竹が。
「この男も俺と同じ思いでいるのだ」そう歳三は
確信するのです。


いつか侍になる!


二人の野望もむなしく、某藩の話は、
辻斬り退治の為の策謀でした。
口封じの為に掴まった近藤を助けようと、
たった一人で45万石の大名相手に、
けんかを仕掛ける歳三がいました。


その後、彼らは江戸に出てきます。
先代の建てた「試衛館」は、ここでは、
十数年前から使っていない道場でした。
そんな場所に3人はやってきます。


その江戸で坂本龍馬と出会うのですよね。
しかも、それがきっかけで歳三は
「御前試合」に出ることになり、その場所で、
桂小五郎や中村半次郎と出会うのです。


4巻からは京都編。土方の活躍が描かれます。
そして5巻は、歳三の恋人の雪音(ゆきね)が登場。
それから池田屋騒動へと続きます。お話的には、
4.5巻は駆け足ながら、土方の最期まで描かれます。


史実を追いかけながらも、前述のように
実際ならありえないようなことも、描かれていて
そんなところがとても面白い作品になっています。


とはいうものの、
ここでは土方さんが主人公なので、
沖田総司の剣の活躍はまったくないです。
沖田総司が好きな私には、それが残念。


総司さんの方が土方さんより、
ずっと強い(?)のにね。。。


それから、試衛館時代からの
隊士(永倉・原田など)が全く出てこない
(出ても名前くらい)のも珍しいです。


本当に土方さん大活躍の作品なので、
あえて登場させなくても
話には問題ないようですけどね


こちらの想像を上回る、
ありえないことだらけのお話なので、
そういうものだと思って読むほうが、
かえって面白いです。


というわけで、
もし古本屋さんで見ることがあったら、
ぜひ読んで楽しんで下さいね。


【中古】幕末風雲録 誠 (1-5巻) 全巻セット コンディション(良い)
伊織鷹治(いおり たかはる)/講談社

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新選組 〜浅黄色の鎮魂歌〜

  • author: ルン
  • 2019.02.21 Thursday

こちらもずいぶん前の作品ですが、
紹介しておきますね。2004年4月に
コミックス発売された作品です



【中古】 新選組〜浅黄色の鎮魂歌 アクションC/田村純子(著者) 【中古】afb
双葉社


目次はこんな感じです。

青誠伝 〜本物になりたかった瞳〜
青誠伝 〜浅黄色の鎮魂歌〜
耆っちゃん登場
あとがき
あまいろ奇譚



「青誠伝 〜本物になりたかった瞳〜」は、
架空の人物である加瀬宗一郎のお話です。
伊東甲子太郎の紹介で入隊した加瀬は
一番隊に入隊してきた青年です。


実は廻船問屋だった彼の両親は
何者かによって殺され、その敵を探すために、
入隊したのです。しかし、
伊東からは自分の手足になって
働いて欲しいといわれていました。


新選組での生活にも馴染み、
近くのうどん屋の桜という娘とも親しくなった加瀬は
どんどん新選組を好きになっていきます。
しかし、伊東は新選組を好きになるな
と加瀬に言います。


じつは伊東は加瀬を通じて、新選組の情報を
長州に流していたのです。
総司(=新選組)を好きになるにしたがって、
心の中に罪悪感が生まれて行く加瀬。


そんな頃、土方が彼の正体を見破ります。
「もう、こんなことはできない」と告げる加瀬を
口封じとばかりに、斬ろうとする伊東。


絶対絶命の加瀬宗一郎。
彼は生き残ることができるのか!?


「青誠伝 〜浅黄色の鎮魂歌〜」
藤堂平助のお話です。


新選組を抜けて、
伊東甲子太郎と共に行動しようか
迷っていた時、藤堂の前に天女が現れます。


それは藤堂がまだ、試衛館で総司らと
いっしょに行動していた時、
見に行った芝居小屋にいた
天女の舞を舞う若葉という少女でした。


その後、迷う彼を導くように
若葉が現れるようになりました。
京の町でばったり総司に会えたのも
彼女のお導きです。


そしてあるとき、平助は彼女に導かれて
ある場所に行く夢をみます。
そこには武装した永倉新八と原田左之助が
いました。


思わせぶりのその夢が、正夢になったとき、
彼は本当の自分の気持を知るのでした。


「耆っちゃん登場」は、入隊したての
河合耆三郎のお話です。


剣はいまいちの河合耆三郎でしたが、
なぜか土方歳三は入隊を認めます。
それは彼のがんばりを認めたから。


「新選組といっても、斬ることだけが仕事じゃねえ」
と、しばらくすると彼を勘定方に抜擢しました。


そんなまじめ一途な彼の姿を、
原田左之助は苦手に感じていました。
「死に急ぐことはない」と原田から耆三郎への
言葉を聞いて、誰からも好かれるように
これからもがんばろうと決意するのでした。


「あまいろ奇譚」は、
直接の新選組のお話ではありませんが、
新選組に入隊志願の青年のお話です。


「新選組に入れますように」と
毎日稲荷神社にお参りする春太の前に、
不思議な女性が登場します。


それは、このお稲荷さんのきつね。
「春太の力になってあげる」と
春太についてくるのでした。


きつねの力を借りて、
新選組に入隊しようとする春太。
しかし思うようにうまくいかず、
入隊を見逃します。


同じ頃、町では火付けによる火災が
頻繁に起こっていました。
幕府びいきの店ばかりが襲われることもあって、
新選組も出動しています。


あるとき春太は、それらしい犯人を見つけ出し、
犯人の方でも彼の正体を突き止めます。
春太の命危うし。
お狐さまのお力はいかに?



【中古】 新選組〜浅黄色の鎮魂歌 アクションC/田村純子(著者) 【中古】afb
双葉社

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新選組 土方歳三 壬生の銀狼

  • author: ルン
  • 2019.02.08 Friday

2004年に刊行された漫画の紹介です。
タイトルの通り、すべて土方歳三が主役の
お話ですよ



【中古】 新選組・土方歳三 壬生の銀狼 ピチC/
安曇もか(著者),篠原烏童(著者) 【中古】afb



まずは目次から
春吹雪       安曇もか
矢竹の音      篠原鳥童(うどう)
春告花       たなはらりうら
SOLDIER ー烈ー 水縞とおる
盟友の道行    ふさ十次
晴嵐        姫木薫理(かおり)
蠢動        JET
エッセイ      桑田梨子
イラスト      氷栗優
というような感じです。


最初の「春吹雪」は、
土方歳三に憧れを持つ沖田総司が、
土方を守るために戦う姿を描きます。


あれっ?
すべて土方が主役の作品といっておきながら、
これじゃあ、沖田が主役ですよね。
まあ沖田の目を通した土方歳三像とでも
思っていてください。


いつも総司に、
はっきりした答え(生き方)を提示する土方に、
ずっと憧れ続けた総司が、病の為に
土方について行けなくなり、絶望しかけます。


その時、土方の語りかけた言葉に
総司はある決心をするのです。


「矢竹の音」は、箱館から
落ち延びさせようとする鉄之助の言葉によって、
総司のことを思い出す土方の話です。


池田屋事件の後、
総司の剣に一切の迷いがなくなったことに
気付いた土方は、ある日、彼の身体の内に
矢竹の音(胸の音)を聞くのです。


身中に死ありー


つまり、自身の死を感じた総司は、
その命を自分以外の為に使うことを決意した。
それで迷いが消えたのだと察したのです。


「いつか矢竹の句も作ってください」
と総司が言っていたのを思い出し、
もうすぐヒマができそうだと
答える土方歳三がいました。


「春告花」は斎藤一からみた
土方歳三が描かれます。


歳三が新選組の生活の中で変わっていく様を
見ていた斉藤でしたが、土方に最初に会った頃に
話していた言葉を思い出します。


「人の心はそう簡単に流れて消えない」
土方はそう言っていました。
本当は土方は変わっていないのではないか。


「新選組を見張れ」と会津藩から言われ
それを遂行していた斎藤を、土方はずっと
わざと見逃していたのです。


そのことを知った斎藤は
「今こそあなたのためだけに生きたい」
と土方に告げます。すると土方は
「君にしかできない重要な役目」
を斎藤に頼んだのです。


「SOLDIER ー烈ー」は芹沢暗殺のお話です。
芹沢暗殺の前、土方はお梅から、
「あんたにしかできへん約束」を投げかけます。
それは?


「盟友の道行」
「とものみちゆき」と読みます。
それで何のことが描かれているかわかりますよね。
近藤と土方のお話です。二人の出会いから別れまで。


「晴嵐(せいらん)」は、
土方が斬った男の娘・お内との話。


「蠢動」はすごく短いお話なので、コメントは差し控えますが、
どのお話も土方さんを、その人なりに表現していて
面白いお話になっています。


どうぞ古本屋で見かけたら、
手にとってみて下さいね。


【中古】 新選組・土方歳三 壬生の銀狼 ピチC/
安曇もか(著者),篠原烏童(著者) 【中古】afb



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新選組 沖田総司 煌の残像

  • author: ルン
  • 2019.01.30 Wednesday


同人誌のような表紙に惹かれて
だいぶ前に購入した本です。
2004年1月に発行されました。


【中古】 新選組・沖田総司 煌の残像 ピチC/服部あゆみ(著者) 【中古】afb


まずは目次からご覧下さい。
朔月(さくづき)の夏    服部あゆみ
遠雷             すずはら篠
雲の切れ間に       九条友淀
SOLDIER -悼(とう)-  水縞とおる
雪花             姫木薫理
片陰に咲く血花(けっか) 速水翼
イラスト           こいでえみこ
エッセイ           中村理恵



というような、幾人かの共著による本です。
タイトルの通り、沖田総司が主役の本ですよ。
物語あり、エッセイあり、イラストありの
まさに同人誌というべき本ですね。
では、お話の内容をチョッとだけ紹介しましょう。


「朔月(さくづき)の夏」は、試衛館時代のお話。
ある暑い夏の夜、土方歳三に酒を買って来い
と言われ、知り合いの彦佐のやっている
酒問屋へと出かける総司。


その途中、若い娘とその乳母らしき女性達に
声を掛けられます。聞けば娘の姉が子を産んだので、
そのお礼参りに鬼子母神に出かけたところ、
帰りが遅くなってしまったとのこと。


ぶっそうなのでお店まで
ご一緒していただきたいとの依頼でした。


快く応じた総司ですが、
娘が自分の事を知っていたことを
不思議に思っていたところ、その娘サエが
酒を所望に行こうとしていた彦佐の姪で
あることを知ります。


そうして、姉の家に着き、
少し待っていて欲しいと言われる総司ですが、
急に中からの女性の悲鳴を聞き、
中に入ってみたところ、そこに
賊がいるのを総司は見ます。


初めて人を斬る総司。騒動の途中、
提灯を持たずにでかけた総司を
心配する近藤に請われて追ってきた
土方もやってきて、一件落着。


かと思いきや、実は総司が送ったサエは
小日向の薬種問屋の娘で、少し前に
家に押し込みが入り、両親共々
殺されていたのでした。


姉を救う為に、総司の前に現れ、
総司を姉のもとへ呼んだのです。


翌日、初めて人を斬り、
しかも風邪までひいていた総司ですが、
約束の出稽古へと向かいます。


心配する土方や近藤らの元に、
昨日のサエの姉が、やってきます。
「沖田様にこの薬を届けて欲しい」と
サエが姉の夢枕に立ったとのこと。


その薬は、当時流行っていた麻疹の薬でした。
すぐさま出稽古先へと向かう土方。案の定
総司はそこで高熱を発して倒れていたのです。
そして…


「遠雷」は山南敬助が切腹してすぐのこと。
二日も屯所へ戻らない総司を、
土方の命令で探しに来る斎藤とのお話です。
すごい短編なので、紹介はここまで。


「雲の切れ間に」は沖田総司と山崎蒸のお話です。
隊士募集の為に、逢坂に来ていた総司は、そこで
腕っ節のいい男を見つけます。それは
元同心だった男。鍼灸医、林五郎左ヱ門の倅
山崎蒸でした。


しかし、総司が何度も勧誘しても、彼は
うなずきませんでした。実は彼には
刀を持つことのできない、
忘れられない過去があったのです。


「SOLDIER -悼(とう)-」は芹沢鴨暗殺の話。
総司は力士との乱闘の際、芹沢から教示を受けます。
じつは乱闘の際に総司が一瞬、剣を振るうのを
ためらったところを、芹沢は見逃さなかったのです。


その後、総司は芹沢からの教示に従い
剣を振るいます。それはもちろん
芹沢に対峙したときも。


「雪花」は、新選組の旗をお願いした
染物屋さんのお話。じつはその店「藍屋」に
幽霊が出るという、噂が立ったのです。


なんでも店の主人が「幽霊の掛け軸」を
手に入れたそうで、その後この家に
幽霊が出るという噂が立っているのでした。


総司が隊士の蟻通を連れて
その店に行ったとき、総司は幽霊の掛け軸の前で
倒れている店の主人と、幽霊に生き写しの
その家の一人娘を見たのです。


その娘のお雪には、富士屋という店の
若旦那との祝言が控えていましたが、
藍屋の主人が亡くなったことで、
その話も破談になりました。


主人が亡くなって、一番得をするのは
この店の番頭の喜助。主人が新選組に
肩入れしていることも、長州びいきの喜助は
快く思っていませんでした。


主人殺しは、喜助。
そして喜助の「藍屋」乗っ取りは
成功するのか?


お雪のことは憎からず思っていた彼ですが、
そこでお雪の本当の姿をみることになるのです。


「片陰に咲く血花(けっか)」は、深町新作と総司の話です。
総司は不思議に思っていました。深町新作は
相当な剣の使い手である。なのに隊士になった今でも
本当の力をだしていないことを。


土方もそのことを察し、間者の疑いを掛けたが、
証拠は出てきませんでした。


実戦で臆してしまったのでは?
との他の人からの意見を聞いても、
どうしても総司には納得ができませんでした。


その後の深町は、
多少は仕事に意欲を燃やすも
やはりどこか釈然としないものがあり、
総司の納得がいかないの発言で、
山崎蒸が深町を洗い直した結果、
姉が長州方び手先であることが判明したのです。


そうして彼は・・・


というようなお話でした。
この「片陰に咲く血花」の終わり方って、
なんだかTV時代劇の「燃えよ剣」や「新選組血風録」のような
終わり方だなって思ったのは、私だけでしょうか。


チョッと、懐かしいような錯覚に襲われた
ルンちゃんでした。
私的には「朔月(さくづき)の夏」が好きな作品です。
そのためか、紹介も長くなったようですが、
まあお許し下さいね。



【中古】 新選組・沖田総司 煌の残像 ピチC/服部あゆみ(著者) 【中古】afb


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最近の記事は
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SOHJI ー幕末剣命伝ー

  • author: ルン
  • 2019.01.24 Thursday

全くのフィクションのお話ですが、
読んだ後、面白かったな〜と思った
漫画をご紹介しますね


SOHJI 1
SOHJI ー幕末剣命伝ー
漫画/美村あきの
原作/滝 直毅
講談社



1993年の4月頃に発売されました。
表紙は沖田総司さんってわかりますよね。
目次はこんな感じです。


もくじ
第1話 仇討ち
第2話 隊規
第3話 宵山
最終話 雷雨


この物語では、沖田総次郎(宗次郎ではない)は
白河藩の藩士である沖田勝次郎の息子で、
彼が12歳の頃に、その父が暗殺されるのです。


しかもその父は、藩の重臣の行っている
汚職を暴こうとして、反対に暗殺されてしまった
という設定です。


また、ここに登場する、お秋という女性は、
白河城下に父と住む、薙刀の達人。
総次郎とは「練武館」という道場で、
一緒に修行をしています。


彼女の父である清右衛門は、
藩内の粛清によって
先祖伝来の俸禄を召し上げられ、
細々と生活していながらも、二人は
平穏に暮らしていました。
(粛清が多い藩ですね〜^^;)


そんな総次郎とお秋はなんとなく
お互いを意識し合っていて、彼女の父も、
将来は二人が夫婦になることを
願っていたのです。


しかし、総次郎は父が暗殺されたことに
どうしても納得できず、清右衛門が
止めるのもきかず、単身敵討ちに臨みます。


見事本懐を遂げる総次郎。
重臣を斬ったことで、自身も責任を取り、
父勝次郎の墓前で切腹しようとします。


そこへ清右衛門が当身をくらわし、総次郎を
姉と一緒に城下から逃がします。
そして「剣命に生きよ」と告げるのです。


そんな総次郎とお秋親子は、数年後
武州八王子で出会います。
実は清右衛門は総次郎を逃がしたことで、
追手を命じられますが、それを断り脱藩したのです。


お秋がその場にやってきた時、
愛する父は刀で斬られ、命を落としていました。
その近くには「天然理心流 試衛館塾頭 沖田総司
この者を斬る」という書付がありました。


その時から、お秋は父の敵討ちを決意します。
そして総司の命を狙い試衛館へ。
総司が京へ登ると、後を追ってお秋も京へ
行くのです。


果たして、二人の運命は?
彼らは幸せになれるのでしょうか?


この後、京都での生活が描かれますが、
その部分は古本屋で見かけた時にでも
ごらん下さいね


SOHJI 1
SOHJI ー幕末剣命伝ー
漫画/美村あきの
原作/滝 直毅
講談社



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試衛館の鬼

  • author: ルン
  • 2019.01.09 Wednesday

作品「子連れ狼」で有名な
小島剛夕先生の描く新選組です。
そして、私の好きな作品です



【中古】コンビニコミック 試衛館の鬼〜若き日の新選組(2) / 小島剛夕【中古】afb
全5巻 原作/昴(こう)すまる


昭和55年から56年に
単行本になった作品ですが、
試衛館時代の近藤勇や、土方歳三、
沖田総司らが生き生きと描かれているのが特徴で、
本当に私の大好きな作品なのです。


まずは目次などご紹介しましょう。
其ノ一 
第一話 蒼鬼出づる
第二話 天然理心流
第三話 闇試し
第四話 源さんの春(前編)

其ノ二
第一話 源さんの春(後編)
第二話 血判神文張
第三話 技と業
第四話 三段突き
第五話 弾左ヱ門が宿(前編)

其ノ三 
第一話 弾左ヱ門が宿(後編)
第二話 馬方大福
第三話 平常心

其ノ四
第一話 夕顔の女
第二話 六所明神東
第三話 長曽禰虎徹
第四話 一文字左之助

其ノ五
第一話 芋名月
第二話 桃竹三十郎の死
第三話 冥道の供
第四話 文武両道
第五話 鬼!鬼!鬼!
第六話 土の下の竜
第七話 旅立ち

とまぁ、5巻分の目次でしたが、
これだけ見ても、面白そうでしょ。


タイトルだけで、なんのお話か
わかる部分もありますが、
1話1話が面白くて、
あなたの想像以上の作品になっていますよ。


土方歳三と近藤勇との出会いから、
メンバーが京へと旅立つまでが描かれています。


近藤勇が土方歳三と最初に立ち会った時の、
近藤先生がカッコ良い! その姿に土方は
近藤についてく決心をするのですよね。


全部紹介したいところですが、
そうすると超長くなるのでやめておきますが、
この作品でいい味を出しているのは
井上源三郎さんと周斎先生ですよ。


源さんは、ここではすごい剣の達人です。
地回り一家をたった一人で
全滅させてしまいますからね。
そんな様子がみられるのが
第1・2巻の「源さんの春」


また試衛館メンバーの要的存在でもあります。
誰からも好かれていますからね。


そして周斎先生は、なんでもお見通し。
ここぞという時に助言をくれる、心強い存在です。
土方さんが陣太刀との勝負に臨む際にも、
ありがたい助言をしてますからね。そんな
三巻の「平常心」は見ものです。


この本では、十蔵と音成寺という
架空の人物も登場します。彼らは、
試衛館で剣の修行をする身ですが、
みそっかすながら、いい味を出しています。


それにしても「子連れ狼」の作者だけあって、
斬りあいはすさまじいですよ。


(三流道場の)試衛館のメンバーが、
正規の薩摩藩士達を斬ってしまうのに
なんのお咎めなしって、どうかな〜なんて、
つい思ってしまいますけどね…


まあそこはそれ、
物語ですので、あまりつっこまず、
試衛館のメンバー達の活躍部分を
しっかり楽しんでみて下さいね


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全5巻 原作/昴(こう)すまる

試衛館の鬼

我が家の「試衛館の鬼」です


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