新撰組

  • author: ルン
  • 2018.10.03 Wednesday


少し前から読んでみたいな
と思って探していた本です。



【中古】 新撰組 下 / 白井 喬二 / 講談社 [文庫]【ネコポス発送】


白井喬二という名前は、御岳山に立つ
中里介山の碑の碑文で知りました。


ちなみに、中里介山という人は「大菩薩峠」という
新選組も登場する小説を書いた人で、
その御岳山にある「大菩薩峠記念碑」の
撰文をしたのが、白井喬二氏でした。


そして中里介山は「大衆文学のさきがけ」とも
いわれましたが、白井喬二氏も同様に
「大衆文学のさきがけ」といわたようです。


その白井喬二氏も
新撰組の小説を書いていたということを知り、
是非読んでみたいと思っていたのです。
そんな理由で、「新撰組」を探していたんですよね^^


さてこの本、「新撰組」というタイトルなので
さぞや新撰組のメンバーが多数登場するだろうと
とても楽しみにしていましたよ。


でも思いとはうらはらに、読み始めてみたら
この物語の主人公は但馬流織之助という
コマ作りの職人ということが
すぐにわかったのです。もちろん
新撰組とはまったく関わりのない人でした^^;


「新撰組」というタイトルなのに、
読み始めて三分の二までは新撰組メンバーの
名前さえ出てきませんでしたよ。


しかも、その部分は浪士隊の名簿の部分で
彼らというか近藤勇が実際に登場するのは
物語が始まってから、なんと五分の四過ぎてからという、
「これなら新撰組なんていうタイトルはいらないよね」
なんて言いたいようなお話なのです。


ですから新撰組を読もうなんて期待して読むと、
がっかりしてしまうので、ご注意ください!!


とはいうものの、物語自体は面白いです。
全体的には、但馬流織之助という人物の
恋物語がメインのお話です。


江戸に住む但馬流織之助は、訳あって
父の仇敵である金門流紋兵衛とコマ
(クルクルまわすコマね)の勝負をすることになります。


勝てば、宝田香代という美女と結ばれる約束でした。
(ちなみに織之助も美男らしい)
しかし、勝負に勝ったにもかかわらず
但馬流織之助の元に、お香代は
戻ることがありませんでした。
何者かに連れ去られてしまったのです。


織之助はお香代を取り返すべく、京へ上ります。
そこで再び、京のコマ職人である
伏見流潤吉という人物と、
コマの勝負をすることになるのです。


じつはこの潤吉も京都でお香代を見初めて、
どちらか勝った方が、お香代と結ばれると
織之助と約束し、勝負に挑みます。


ところが勝負がついたにも関わらず、
再びお香代は二人の前から姿を消します。
今度は織之助、潤吉の二人が
お香代を探すことになります。


そうして数年が経ち、織之助と潤吉が
出会った時、織之助は剣客に、
潤吉は侠客の親分になっていたのでした。


そうしていつしか二人は、お互いを認める
親友のような間柄になるのです。
もちろんそれは、どちらかがお香代と
結ばれるまでとなるでしょうが。


新撰組との関わりは、
そんな侠客になった潤吉が、
新撰組に疑われて襲われたときです。


織之助も潤吉に助太刀しますが、
なにせそこは剣客集団の新撰組。
正面きって太刀打ちできるはずもなく…


という感じで、新撰組は登場したのですが、
新選組のメインの登場はここまででした。


その後、織之助と潤吉は
お香代を探し出せたのですが、
お話が終わるまでには、
まだひと波乱もふた波乱もあり、
という感じです。


ちょうどお話が終わるのが、
新撰組の池田屋騒動の部分で、
しかも織之助らがいる所が三条小橋近くなので、
そこに合わせてタイトルが新撰組なのかもしれません。


ですが、先にお話した通り、
新撰組が登場するのが後半部分だけなので、
新撰組に期待しない方がいいです。


でも、但馬流織之助という人の
お話だと割り切って読むと
それはそれで面白いので、
興味があったら読んでみて下さいね。



【中古】 新撰組 下 / 白井 喬二 / 講談社 [文庫]【ネコポス発送】


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  • 2019.07.20 Saturday

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